まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

市バス運転手(2)

谷町線が完成する以前のこと。ほぼ同じコースの地上には南海平野線があり、平野駅からは恵美須町行きと天王寺駅前行きの2種類の電車が運行されている。もちろん、単両での運行である。速度が上がるのは、駅間距離の長い西平野・中野間。ヨーイングを繰り返しながらの走行にはそれなりの迫力がある。現在の中野交差点北側に近づくと、森小路大和川線と交差する踏切があるのだが、ここが今日の話題の場所である。40年前、あべの橋からまちゃつが乗車した市バスが美章園、杭全町を経由し中野交差点に北から近づいたのは午後3時頃。交差点で東進するため左折レーンに並んでいる。踏切の遮断機は上がっているが、50メートル先の中野交差点の信号は赤。当然、踏切手前で停車。青信号とともに運転手は発車し踏切に進入。普段なら10数台が左折出来るからであろう。ところが、先頭の車がエンスト。発進に手間取り青信号の間に左折できたのはその1台のみ。運ちゃんは空いたスペースに前進。車体の2/3を踏切内に残したままである。まちゃつはバスの右中央部にいる。車内は空いており、立っている乗客はいない。タイミング良く(?)電車が接近。遮断機のバーが下りてきてまちゃつの頭上でバスの屋根に当たった。濃緑のボディーが首を左右に振りながら西進してくるのが窓越しに見える。乗客が落ち着かなくなる。まちゃつも不安になり、前部に移動しようかと思った途端に車列が動き始めた。再び青信号になった訳。バーがベンチレーションに引っ掛かる音であろう。バリッ、メリッという音をたてながら脱出。最前部で操作している白手袋は無言。線路上にバスの尻を見た南海の運転手も怖かったであろうが、ブレーキは使えた。最大の被害者は、何も操作できない乗客だ。プロでなくても普通は、踏切を越えた所に自分のスペースを確保してから進入するものだ。10/5付の日記に登場した運転手とは大違い。緑ナンバーが泣いていた。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『氾濫する峠(ハンランスルトウゲ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:人体にある島。