まちゃつの徒然日記

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ウェゲナー

Alfred Lothar Wegener(1880年〜1930年)はドイツの気象学者。ドイツ語読みならヴェゲナーの方が近いか。専門は高層気象観測。自ら気球に乗り込み、50時間以上観測を続けた当時の記録を持つ。ウェゲナーがその名を歴史に刻んだのは、気象観測で業績を上げたからではない。初めて大陸移動説を唱えたからである。30歳の頃、世界地図を見ていてアフリカ大陸の西海岸線と南アメリカ大陸東海岸線とが似ていることに気付く。32歳、ドイツ地質学会で大陸移動説を発表。35歳、『大陸と海洋の起源』を著す。地形、地質、古生物の分布を調査。現在の各大陸は、パンゲアという超大陸が2億年前に分裂し形成されたものと主張。学会での反応は冷たいものだったという。当時は、大陸のような重たいものを動かすエネルギー(マントル対流)を説明できなかったからである。大陸移動の証拠を求めて、グリーンランドに探査に出かけること5回。過労から心臓発作を起こし50歳で亡くなっている。彼の死後20年が経過した1950年代。古地磁気及び海底の地形の研究が進み、大陸移動説は復活する。現在なら当たり前のことが、僅か1世紀前には異端であった。ヒトは相当に保守的だ。なお、ウェゲナーの岳父(妻の父)は気候区分で知られるW.P.ケッペンである。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『判決競う(ハンケツキソウ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:多くの生体現象を同時に記録。