源泉かけ流しの１軒宿。宿泊したのは、２７年前。ウィークデイの連泊１度きり。素晴らしさにその後何度も予約を試みるが、果たせず。休日前後は、１年前に埋まってしまうからである。１年も前に旅行の計画など立てられるはずもない。中伊豆、狩野川に沿う。樹木に囲まれ、上品で落ち着いた雰囲気の平屋建て。母屋に１２の客室、４つの宴会場、男湯、女湯の外に男女別露天風呂、２５mプール（夏季）を備える。庭園内には、離れが７つ散在。独立した離れには、それぞれに総檜造りの内湯が設えてある。湯量が豊富。湯船からは２４時間湯があふれ、狩野川へと流れていく。当初はこぼれていく湯がもったいないと感じ、止めようと蛇口を探す。が、そのような物は元から無い。母屋とは屋根付き渡り廊下で繋がり、朝夕とも部屋食である。高級旅館に分類されるだろう。幸運にもまちゃつが宿泊したのは、離れの中でもいちばん豪華な「老松」。メインルームは１２畳の和室。床の間は、隠れん坊が出来そうなほど巨大。東側はフローリングに応接セット。狩野川の流れが見える。西側に控えの四畳半。更に北側には洗面室。三面鏡付き洗面台が２セット、広々している。残るは、手洗いとバスルームである。ウィークデイとはいえ、１泊２食付き１人１万５千円は破格の安さであった。残念ながら、２０１０年６月１５日で５５年の歴史に幕を下ろす。挨拶文には「低迷する経済状況の下、当館もサービス業の原点に立ってさまざまな努力をして参りました。しかし、好転も見られず…」とある。一期一会の縁に感謝。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『運転？飲むか！（ウンテンノムカ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：律令政治、中興の祖。
