詩人の川崎洋の作品に『ウソ』がある。
ウソという鳥がいます
ウソではありません
ホントです
ホントという鳥はいませんが
ウソをつくと
エンマさまに舌を抜かれる
なんてウソ
まっかなウソ
ウソをつかない人はいない
というのはホントであり
ホントだ
というのはえてしてウソであり
冗談のようなホントがあり
涙ながらのウソがあって
なにがホントで
どれがウソやら
そこで私はいつも
水をすくう形に両手のひらを重ね
そっと息を吹きかけるのです
このあたたかさだけは
ウソではない と
自分でうなずくために
ペーダ先生に習ったshort stories第23弾。ここにも「ホントだ」という「ウソ」が出てくる。
It's true,said the husband sadly. My wife ran away with my best friend.
Too bad. Was he handsome?
Can't say. I never met the man.
本当の話なんだが、その夫は悲しげに言った。妻が俺の親友と駆け落ちしたんだ。
お気の毒。そいつはハンサムだったのかい?
そうだとは言えないね。だって一度も会ったことないんだから。
それでは本日のシャッフルクイズ。
『私服ずるい奴(シフクズルイヤツ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:まちゃつの徒然日記の最後に毎日載っている。