まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

御堂筋線、淀屋橋カーブ

「電車がカーブを通過します」梅田駅を出て淀屋橋駅に到着する直前に流される車内アナウンスである。10両連結の車両は、一旦左斜め上方に駆け上がると右斜め下方に下りながらホームに滑り込む。スピードは出ていないものの、初めての乗車で案内放送がなければ、下半身がふらついても当たり前。悪くすると転倒という事態に至る可能性のある曲線である。39年前、大学への通学でまちゃつが利用した頃の音声は、「間もなく電車がカーブします(笑)」だった気がする。初日はさすがにバランスを崩してしまい、1,2歩動いてしまった。が、通勤通学客の中には、つり革にも手すりにもつかまっていないのにびくともしない猛者もいた。慣れ故か。話は更にさかのぼって昭和の初期。世界恐慌(1929年)の荒波をまともにくらい、昭和恐慌の真っ只中にある天下の台所・大阪。失業救済のため、アンチ・スピード(簡単に言えば人力)での御堂筋線工事が進行していた。最大の難所は、旧の淀川(堂島川土佐堀川)をくぐり抜ける工事である。1931(昭和6)年4月8日23時頃、淀屋橋北詰で川底工事中の川岸が崩壊。百数十本の鉄矢板がへし折られトンネル内に泥水が浸入する。カーブはこの時の復旧工事のまずさに起因するものとばかり思いこんでいたら、意外にもそうではないらしい。駅北側に淀屋橋駅仮工場という名称の車庫があり、線路は単に車庫をよけているだけのことだという。思いこみは怖い。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『審査鷹揚(シンサオウヨウ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:イモリの近縁。