まちゃつの徒然日記

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二葉亭四迷

「くたばってしめえ」をもじったペンネームで知られる。我が国初の言文一致体による小説、『浮雲』の作者。『あひびき』『めぐりあひ』などロシア文学の翻訳家でもある。1864(元治1)年4月4日〜1909(明治42)年5月10日。本名は長谷川辰之助、江戸市ヶ谷の生まれ。専修学校(現在の専修大学)卒。東京商業学校(現在の一橋大学)に入学するも、校長を嫌悪し中退。以後、写実主義を唱えていた坪内逍遙宅に通うようになる。『浮雲』は売れ行きを気にした出版社の意向もあり、当初坪内逍遙の名前で発行されたらしい。主人公の内海文三が役所を首になり、お勢にもふられるというストーリー。特におもしろい訳ではないが、樋口一葉の『たけくらべ』などに比べると言文一致だから読みやすい。当時としては画期的だったはず。1904年朝日新聞入社。1908年特派員としてロシア入り。肺炎から肺結核を併発。帰国途中インド洋上で亡くなる。シンガポールで火葬され遺骨だけが日本に戻ってきたという。享年45歳。古来、ことばには不思議な霊威が宿ると信じられている日本。辰之助の場合、「二葉亭四迷」のペンネーム通りの事象がもたらされたと言えなくもない。自分のペンネームであっても、命名は特に慎重にすべきであろう。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『ワシもご宴会(ワシモゴエンカイ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:斬鉄剣