まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

青函トンネル

53.85km。新幹線が走るようになれば、ほんの10数分で通過するが、このとてつもないトンネルの長大さはなかなか実感しにくい。高速道路で例える。近畿自動車道吹田料金所から入って松原ジャンクションを経由、西名阪自動車道天理料金所までの走行距離にほぼ匹敵。最深部は、海面下240m。切羽で出水でもしようものなら、水圧のかかった岩石が弾丸のように飛んできたという。工事中毎分70トンの出水事故が実際にあり、2度水没している。JR北海道のHPに依れば、工期24年。総工費6900億円。鋼材17万トン、セメント85万トンを使用とある。列車が走る本坑は、幅9.7m高さ7.85m。まちゃつが働いている3階建てビルが、すっぽり入る大きさだ。だが、青函トンネルは本坑だけでできている訳ではない。本坑を造るためのトンネル、作業坑が本坑に並行して1本必要。現在は保守点検のために使用されている。地質調査のため、本坑、作業坑より先に掘削されるのが先進導坑。本坑より低い位置に掘られ、現在は、排水と換気のために使用されている。この外、先進導坑を造るために作業員や物資を運ぶ立坑が2本、掘った土砂を運び出す斜坑が6本造られた。現在は、それぞれ排煙設備、換気のための送風口として使用されていると聞く。立坑、斜坑、先進導坑、作業坑、本坑、これらを合わせたものが、世界最長の青函トンネル。数十秒で固まるセメントミルクなど、独創的な技術で日本人が造った土木遺産である。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『ブスからね(ブスカラネ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:米国の州名。