グリーン車は座席間隔がゆったりしているし、リクライニングも可能だ。新幹線(700系)の普通車を例に出せば、1両の定員は80名(5×16)。一方グリーン車は、ちょっと少なくて64名(4×16)。JR特急のグリーン車を利用したければ、乗車券、特急券の外にグリーン料金が必要になる。料金は、100kmまで1240円、200kmまで2670円、400kmまで4000円、600kmまで5150円、800kmまで6300円、801km以上7440円。年中ぴいぴいしている学生には、高嶺の花だ。40年近くになる、当時大学生のまちゃつが、友人のT山と岡山から国鉄で帰阪する際のこと。現在の山陽本線快速にグリーン車の設定はないが、乗り合わせた快速列車には自由席のグリーン車が連結されていた。物珍しさも手伝って一緒に中を覗きに行くと、誰も乗車していない。空気を運んでいるだけだ。「高いグリーン料金払って乗る阿呆は、おらんちゅうこっちゃ」とT山の声。優等列車ではなく、指定席でもないグリーン料金は安く、51km以上乗車しても300円余計に必要なだけだとまちゃつが話す。途端にT山の表情が変わり、話のネタに乗ってみようということになった。特急ほど座席間隔は広くないが、リクライニング可能である。旅の疲れもあり、2人とも眠ってしまった。気がつくと大阪駅。慌てて下車したのが間違い。命の次に大事な一眼レフを網ポケットに置き忘れたことに気付いた時には、快速は既に滑り出している。急いでホームの係員をつかまえ、新大阪駅に連絡して貰った。外に乗客がいなかったからか、カメラは無事であった。慣れないことをしては、あきまへんなぁ。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『船員きつかね(センインキツカネ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:ゆとりのある老後だといいが…。