３歳の頃、熊本県Ｔ名市繁根木（はねぎ）八幡宮の近くに住んでいた。自宅は、棟続きの平屋の西側。二間しかなく、南側に小さな縁側がついている。同じ建物が幾つかあったから、公営住宅だろう。寒冷前線でも通過したか、大音響とともに近所に雷が落ちた。季節ははっきりしないが、晩秋だった気もする。見に行きたい旨を母に訴えると、雨があがってからということになった。濡れた杉の落ち葉を踏みしめながら暗い境内を歩く。見上げると、杉の梢が裂け黒くなっている。炎は上がっていないが、煙が見える。濡れた木が燃えるだろうかと問うと、亡母はやってみようと言う。杉の落ち葉を拾い玄関前で燃やしてみた。多少濡れていてもよく燃える。不思議な経験だった。大人がいない場合、絶対にマッチに触れないよう厳しく注意を受けたのは言うまでもない。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『広い海飛ぶ（ヒロイウミトブ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：初代首相。
