まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

右手だけでの食事

ヒンドゥー教徒の女性が身体に巻いて衣装とする長い一枚布をサリーと呼んでいる。70年に開催された大阪万博。空いているパビリオン巡りをしていると、インド館でコンパニオンが着用していた。とても一枚布には見えない。みんな眉間に小さな円い印をつけている。指差して“What's this?”と尋ねたら、“Nothing!”としか答えてくれなかった。時は移り、三十路に入ったまちゃつ。北区にあるインド料理店でサリー姿の女性客を見かけた。しかも、隣のテーブルでタリと呼ばれる同じ料理を食べている。大きなお盆の中央に骨付きチキンとご飯、その上に土釜で焼いた大きなナンが被せられている。お盆の内側周囲には小さな金属製カップが7つほど並び、それぞれ異なるカレーが味わえる。デザートのにんじんカレーは大甘、ヨーグルトカレーもある。ヒンドゥー教徒にとって左手は不浄専用。食事では絶対に左手を使用しないと聞いていたので、それとなく隣に目をやる。サリーは、やはり右手だけで食べている。まちゃつは両手でチキンと格闘。丁寧に食べたつもりだったが、つぶれた飯粒が幾つかお盆に残っていたし、スプーンですくったためか、カップの底にカレーを少し残してしまった。くだんの女性がテーブルを去り、お盆を見て驚いた。磨き上げられたようにピカピカだったからである。多分、カレーとライスを摂りながらチキンを食べ、最後にナンをちぎって一つひとつのカップにあるカレーを拭き取るようにしたのだろう。それも右手だけで! サリーだけでなく、美しい食べ方に脱帽した。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『志士、裁判(シシサイバン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:地下鉄御堂筋線にある駅。