目が覚めて、家族に日付と時刻を確認せねばならないくらい眠り続けたことが一度ある。疲労の極致にあったからだろう。午後９時に寝て、翌日の午後３時まで１８時間眠り続けた。H高校１年生の夏のこと。現在と違い、まちゃつがいた頃のH高校には修学旅行がない。代わりに１年生の夏に５泊６日の教育キャンプが実施されていて、それが高校の特色でもあった。１日目の夕刻、ノーマルタイプの近鉄バスに５０人ずつが乗り込み１０台を連ねて上諏訪を目指す。当時、高速道路はない。名阪国道、１号、１９号を経由し、車中泊。眠れる訳がない。朝７時、写真に撮られたまちゃつの顔は不愉快そのもの。その後は、１班が１５０名〜２００名で構成される３つの班に分かれ、山小屋、スキー場に張ったテント、スケート場の小屋に３泊しながら、山登りを含めてひたすら歩き回る毎日である。汗臭かっただろうなぁ。風呂のある唯一のまともな（？）宿泊先は、５泊目の上諏訪の旅館だけだ。６日目の夕刻に帰阪する強行軍の旅程である。３日分眠り続けても致し方ない。一生の思い出となることが多々あった。満天に輝く２０００個の星を見ながら星座の解説を始める生徒。車山から眺める八ヶ岳の景色。高層湿原に咲くニッコウキスゲ。真夏でも３０秒と手をつけていられない小川の冷たさ。だが、引率する側の３０代４０代の教師には、体力的に「つらい」以上のものがあったに違いない。骨身を惜しまず、教育キャンプを企画し実行し続けた恩師には本当に頭が下がる。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『不備言う小梅（フビイウコウメ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：四字熟語、山水の景色が美しい。
