まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

『折たく柴の記』

書名は、後鳥羽上皇の和歌「思ひ出づる折たく柴の夕煙むせぶもうれし忘れ形見に」に由来。新古今和歌集所収。歌意は、「亡くなった更衣を思い出す。機会を見て夕方に柴を焚く。煙にむせ、葬儀の際の悲しみの煙に涙したことを今でも忘れずにいることがうれしい」となるか。著者は、新井白石。6代将軍家宣に仕え、5代将軍綱吉の施政下で進行したインフレを抑制。外国貿易を始め幕政を改革し、後に正徳の治と呼ばれる善政を敷いたことで知られる。その白石の自叙伝が本日の話題。1716(享保1)年、徳川家宣の5周忌に書き始め、その年の内に書き終えたという。3巻。父祖のことから生い立ち・経歴・引退までが述べられている。まちゃつの印象に残るのは、「忍耐」に関する部分である。曰く「私がもの心ついてから、父上が教訓されたことが多かった中で、いつも思い出されることは、『人はただ忍耐ということだけを習得すべきだ。何事にせよ、自分が一番耐え難いと思うことから忍耐を始めよ。時を経る内に困難だとは思われなくなる』とおっしゃったことだ」幼時に亡母から教えられたことばに通じるものがある。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『詩吟半々(シギンハンハン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:四字熟語、本当かな?