まちゃつの徒然日記

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『パパラギ』

エーリッヒ・ショイルマン(Erich Scheurmann)著、1920年ドイツで出版されたフィクション。初めて文明を見たサモアの酋長ツイアビの演説集。「パパラギ」とは、酋長の目から見た「白人」のこと。背景にあるのは、第一次世界大戦に敗戦し1320億マルクの賠償金に苦しむドイツ社会か。それとも、ロシア革命が起きるほど劣悪な資本主義か。現代の我が国にいるのもパパラギだらけか。


『おお、兄弟たちよ、こんな人間をどう思うか。サモアの一つの村なら村びと全部がはいれるほど大きな小屋を持ちながら、旅人にたった一夜の宿も貸さない人。こんな人間をどう思うか。手にバナナの房を持ちながら、すぐ目の前の飢えた男に乞われても、ただの一本も分けてやろうとしない人。私にはおまえたちの目に怒り、唇には軽蔑の色の浮かぶのが見える。そうなのだ、これがいつでもパパラギのすることなのだ。たとえ百枚のむしろを持っていても、持たないものに一枚もやろうとはしない。それどころか、その人がむしろを持っていない、と言って非難したり、むしろがないのを、持たない人のせいにしたりする。たとえ小屋の天井のいちばん高いところまで、あふれるほどの食物があり、彼とアイガ(家族)が一年食べても食べきれないほどでも、食べるに物なく飢えて青ざめた人を探しに行こうとはしない。しかもたくさんのパパラギが飢えて青ざめて、そこにいるのに。熟したヤシは、自然に葉を落とし実を落とす。パパラギは、葉も実も落とすまいとするヤシの木のように生きている。「これはおれのものだ! 取っちゃいけない! 食べちゃいけない!」どうすれば、ヤシは新しい実を結ぶか。ヤシは、パパラギよりずっとかしこい』


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『浪人に焼くなよ(ロウニンニヤクナヨ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:四字熟語、あらゆる人々。