まちゃつの徒然日記

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カーブが打てない、ノ・ム・ラ!

昭和30年代、打撃で頭角を現してきた南海ホークスの野村にどうしても打てないピッチャーがいた。西鉄ライオンズの稲尾である。ストレートが素晴らしい上に、カーブ、スライダー、シュートを投げ分ける。コントロールは抜群。世間では、稲尾のウィニングショットはスライダーということになっていた。後に稲尾本人が、決め球はシュートだと言っている。スライダーは見せ球に使用していたとのこと。難波にある大阪球場のファンはヤジが汚いので有名。野村がバッターボックスに立つと、ネット裏から必ず聞こえてくる。「カーブが打てない、ノ・ム・ラ!」と。野村も悔しいので、稲尾攻略のために高価な16ミリを購入。稲尾登板の度に撮影し癖を探したそうだ。癖がどうしても見つからないある日、カーブの時だけボールの握りに白い部分が多く見えることにやっと気づく。それからは、白い部分が多いとカーブが来るぞと心に余裕が生まれ、ガンガン打てるようになったかというとそうではない。世の中は皮肉。オールスターでハプニングが起こる。野村の目の前でホークス同僚のピッチャー杉浦忠が、ばらしてしまうのである。「サイちゃん(稲尾のニックネーム)、こいつ(野村)偉い奴やで。研究熱心やでー。16ミリで君の投球を撮影しとるんや」野村は(何を言うねん!黙れーっ!)と思ったが、一瞬のことでどうにも出来ない。以後稲尾は握りを修正。ストレートとカーブの見分けはつかなくなる。再び野村の苦闘が始まったという。去年のNHKBSの番組での野村克也本人の弁。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『獅子、休みたいよ(シシヤスミタイヨ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:初詣で賑わう。