まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

タイプライター

1874年、アメリカ人レミントン(P. Remington:1816〜1889)により実用化される。指頭で鍵盤をたたいて、文字を紙面に印字する器械である。1回生の時、Oリベッティ社製の手動式携帯型を購入した。確か4万5000円だった。購入に踏み切ったのは、英語の課題を提出する際、手書きでも受け付けて貰えるが、印字された物の方がベターと言われたからだ。日本人の教授だった。タッチ・タイピング(キーを見ずに打つこと)に憧れ毎日練習した。“asdf ;lkj”のように左手の小指、薬指、中指、人差し指の順に動かし、次に右手の小指、薬指、中指、人差し指の順に打つのである。だが、なかなか上手くいかない。ゆっくり打ってもダメである。特に左手の薬指と小指は思った通り動いてくれないだけでなく、指先に力も入らない。それ故、印字した時に濃淡が出る。右手なら“p”“o”“l”左手なら“a”“q”“z”“s”“w”“x”などの文字が薄く印字されたり、全く写らなかったりする。皮肉なことに上手くなった頃には電動化され、小指や薬指に力を込めなくても済むようになる。続いて電子化、修正は、同じ文字を打つだけで完了。さらには、無音化と続く。日本人の発明によるワープロの登場である。大企業に就職した知人から聞かされた。音の出ないタイプライターは、事務机ほどの大きさで500万円とか300万円とかするという。直ぐに値段が下がり始め、150万円とか100万円に。10万円以下の製品が出荷されるまであっという間だった。今では、タイプライターはソフト化されパソコンの中に入り、形さえ無くなっている。結局、タッチ・タイピングは習得できず。この原稿もキーボードを見ながらたいていは中指一本で済ます。たまに十本使用。初めて購入したタイプライターは、今でもパソコン机の下に行儀良く座っている。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『瓜が重い(ウリガオモイ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:日本を代表する文豪。