「映画で女優が入浴するシーンがあるだろう。そこに出てくる泡風呂はね、普通の石鹸じゃできないよ。バブルバス・ソープという液体で作るんだ」先生のことばを思い出した。ネットで調べると、１リットル７１４円。バブルバス・ココナッツが商品名である。まちゃつは泡風呂に入りたいと思ったことはない。旅先などで、ホテルによっては浴室に置いてあるのを見かけるだけだ。汚い物の話になった際、黒板に書かれた単語がある。“louse”“lice”“lousy”の３語で、「シラミ（単数形）」「シラミ（複数形）」「汚い、シラミのたかった」の意。「“rice”と紛らわしいよ。気をつけて」とおっしゃった。でも、先生の表情が本当に「汚い」物を見つめているという感じに変わったのは、バスタブの内側周囲につく「風呂垢」“dirt”の話に移った時である。夜遅く公衆浴場に行くと、どの洗面器にも“dirt”がついている。洗面器をきれいにしてから入浴せねばならない。まちゃつの子どもの頃の話。麻痺していたのか、ペーダ先生のようには顔をしかめたりはしなかった。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『鵜は転んだ（ウハコロンダ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：『五重塔』
