まちゃつの徒然日記

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寂蓮

平安時代後期に生まれ、鎌倉時代初期に亡くなった歌人新古今集の選者の1人。「さびしさはその色としもなかりけり槇(まき)立つ山の秋の夕暮」は、三夕の和歌に数えられる。「寂しさは、紅葉の赤とか黄色とか、特定の色が醸し出すものではなかったのだなぁ。全体に何とも言い難いほどの寂しさが漂っていることよ、杉や檜などの常緑樹が茂っている山の秋の夕暮れには」俗名は藤原定長、父親の兄が千載和歌集を編纂する藤原俊成。俊成には子がなかったこともあり、定長は11歳(1150年)の頃、伯父俊成の養子となる。ところが、藤原俊成が48歳の時(1162年)、長男定家(後に新古今集の選者の1人となる)が誕生。従兄弟に当たる定家が10歳を迎える1172年頃、33歳の定長は出家している。20年ほどを俊成の子として過ごしているから、俗世に未練がなかったとは言えないだろう。子どもが4人いたという。しかし、父親は醍醐寺の僧である。出家しても悲壮感はなかったのかもしれない。保元の乱(1156年)、平治の乱(1159年)、源平の戦いなど、世情は騒然としていたであろう。命が幾つあっても足りない武士ほどは、生活も悲惨ではなかったか。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『馬の右、悪路さ(ウマノミギアクロサ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:ラブちゃんの仲間、特別天然記念物