大学受験の頃、何度か耳にしたことばだ。４時間睡眠なら志望大学に合格するが、５時間も寝ているようだと不合格になるということである。まちゃつを含めて、身の回りに実行している者など皆無。テスト前の徹夜勉強など中学時代から当たり前だが、毎日となると話は別。６時間が限度だった。６時間睡眠なら頭がすっきりしているかというとそうではない。まだ足りない。冬、教室南側、５時間目と条件が揃うと危険。昼食後は、腹の皮張って目の皮たるむ状態だ。学生服の背中に午後の光が差そうものなら、もういけない。気が付けば船を漕いでいる。そんなまちゃつにも、睡魔に一矢を報いる方法があった。休憩の１０分間に５，６分いや２，３分でも眠るのである。短時間でも熟睡すれば、灰色だった頭の中はスッキリ。その為には５分くらいで寝入る必要がある。先ず、出来るだけリラックス。机に伏せ、イメージを描く。季節は夏、森の中。木漏れ日の下、清流に仰向け状態で浮かんでいる。すると不思議なことに、頭に開いた無数の小さな穴から冷たい水が体内を流れ始め、足の裏から体外へ出ていくというものである。これで何度眠ったことか！ でも、きちんと睡眠をとっていないと、思考力が問われる問題では力が発揮できない。今なら、あの頃充分寝ておけば良かったのにとつくづく思う。寝る時間を惜しんで猛勉中の受験生がいたら、助言したい。もう少し寝て、思考力を維持せよと。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『右折で禍根（ウセツデカコン）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：目にも留まらぬ早業。
