まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

Dead End

ナビを信じてえらい目に遭いかけた。10年程前、奈良県でのことだ。前進しようにも、目の前は鉄の柵。自転車と歩行者しか進めない。曲がりくねった狭い一方通行路を1km程北進した後のことだ。ナビを恨んでも解決しない。現実に対応するしかないのである。時刻は午後8時前、真っ暗だ。辺りを調べようとするが、道幅が狭くてなかなか降りられない。民家の壁ギリギリまで左に車を寄せて、運転席のドアを開ける。どぶ川の流れが足下に見える! ホイールベースが長い車両は、狭い道を前進出来てもバックは出来ない。カーブを後進すると、前輪が左右に大きく振れるからだ。落輪するか、家の壁をこするかどちらかになる。同じ道は戻れない。左手は民家が密集。右手は柵のないどぶ川で、川幅は約3m。歩行者用か、小さな橋が架けられ、対岸には同じように狭い道がある。一方通行で、反対向きだ。橋の幅を測ると、道幅と同じ2mちょい。重量は1トンまでとある。650kgオーバーだ。渡れないのか! 待てよ、まちゃつの車の前軸と後軸の重量配分は6:4。前軸だけなら、ちょうど1トン。ホイールベースと川幅は、ちょぼちょぼだ。さっさとやれば、橋を渡る時間のほとんどは耐用重量以下で済む。橋に進入するには、民家の小さな庭にバックで入る必要がある。でも、留守のようだ。短時間だ、無断で拝借することにするか。問題は、橋の欄干だ。ハンドルを切るのが早すぎると、最悪。車の右側面を欄干でこする。切るタイミングが遅いと、バックしてやり直しである。橋は丈夫ではないんだよ! 一発で決めねばならない。ボンネットの縁が、予め狙いを定めた壁の特定の模様と一致したら、即大きく右にハンドルを切るんだぞ、まちゃつ。自分に言い聞かせるため、橋の上を何度も歩いてイメージトレーニング。万一に備えて、家族を降ろして実行。無事に渡り終えて、一方通行路を1km南進。ナビだけに頼っちゃ絶対ダメだよっ、と自戒するまちゃつであった。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『事故よ、閉じろー(ジコヨトジロー)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:人名。