まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

湧き水

自宅の庭に清冽な泉があればどうだろう。きれいな水を使い放題。水道代はタダである。温泉だったら、湯沸かし代も不要なんてケチなことは言うまい。小学4年の春、親爺の職場の同僚、K野さん宅に招かれた。神崎川駅から普通電車に乗り、終点の梅田駅で下車。大阪駅でJR(当時は国鉄)の各駅停車に乗り換え、東海道線摂津富田駅で下車した。阪急(当時は、京阪神急行電鉄)では見かけないボロ車両。モノコック構造などない頃故、鉄板を留める鋲が暗褐色の車体表面に無数にあった。車内も旧式で、通路には天井と床を結ぶパイプが何本もある。レンゲ畑が両側に広がる国道を北東に10分も歩いただろうか。K野さん宅は農家であり、木造アパートに住むまちゃつには邸宅に見えた。敷地に入ると、涼しい風が吹き渡る。樹木が大きく外からは見えないが、屋敷の周りが池だからだろう。大小さまざまな池には真鯉、鮒が大きさ毎に分けられ悠々と泳いでいる。錦鯉はいない。大きなものは60センチ。どの池も底まで透き通っている。泉源を見せてもらう。毎秒バケツ数杯分の水が滾々(こんこん)と湧き出ている。その頃はまだ知らないが、窪田空穂の和歌「湧きいずる泉の水の盛り上がりくずるとすれやなほ盛り上がる」は、こんな状況を説明するには似つかわしい。すぐ北側に山があり、名神高速道路の建設工事が行われている。多分、扇状地の扇端部分に位置していたのだろう。その春、息子さんがK都大学農学部に合格。お土産代わりなのだろう、彼が小学生の頃使用していた理科図鑑を頂戴した。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『いじめ生む梅雨(イジメウムツユ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:四字熟語、実質が伴っていない。