お盆の時期、帰省先までの距離が長いので、ドライブ途中で宿泊するホテルを探していた時のこと。第一希望のホテルには、改装中とのことで蹴られてしまい困っていた。そんな折、ガイドブックで手頃な値段のトリプルがあるビジネスホテルを見つけ予約完了。ちょっと奇妙なことに連続で遭遇するのは、実際に宿泊してからである。１つ目、エレベーターのあるホテルなのに、フロントまで階段を２０段ほど上らねばならない。１０階でエレベーターを降りると、客室のあるフロアーまで再び階段を５段上る！ こんなのは序の口。２つ目、部屋に入り窓を見ると、窓はまちゃつの肩から上にしかない！ つまり、窓の上から３／４は天井に隠されてしまっている。しかも窓ははめ殺しで、開閉不能。３つ目、非常階段を確認すると、エレベーター脇に屋内階段が１カ所。照明がなく暗い。２つ目の非常階段を見に行くと、そこは屋外。しかも狭い。幅が３０cmで風雨にさらされたコンクリートがボロボロ。１０階だから恐る恐る歩いてゆくと、１０階から５階までらせん階段が設置されているのが分かる。鉄は錆びている。旅行気分は吹っ飛んだ。４つ目、客室に戻り避難通路をドア裏の図で確認すると、図は東西が逆。東にあるらせん階段は、西に表示されている！ しかもまちゃつの宿泊する１００１号室はシングル２部屋になっている。改装したのか？ 親切なホテルであり、何事も起きず翌朝出発した。一番驚いたのは、５つ目である。前日は暗くて気づかなかったが、まちゃつの泊まった部屋の床下には空間が広がっていたのだ！ つまり、ホテルの建物はアルファベットのT字の形をしており、横棒の左半分が１０階の１００１号室であったという訳。客室が４５平方メートルと広かったはずだ。だが、出窓状態の部屋で半日過ごしたかと思うと、心は穏やかではいられなかった。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『回文さ（カイブンサ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：学校行事。
