まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

入院

全身に発疹ができたが、熱はない。普段と体調に変わりはなく健康だと思っているのに、強制的に3週間、T中市民病院の隔離病棟に入れられた。小学4年生だった10月、猩紅熱(しょうこうねつ)に感染したからである。旧・伝染病予防法には、ペスト、コレラ日本脳炎など11種の伝染病が指定されており、猩紅熱もその1種であった。猩紅熱はその後伝染病からは格下げ(?)となり、1999年に施行された現在の感染症法のリストに、その名称はない。子どもに多く発症する。急に発熱し、頭痛、咽頭痛、四肢痛、悪寒を伴い顔面が紅潮。全身に紅色の小丘疹を発する。隔離病棟は、鉄筋コンクリート造り陸屋根平屋建て。15,6人収容の大部屋1室と5,6人収容の中部屋3室ほどから成っていた。テレビ無し、ラジオ無し、書籍無し。囲碁将棋のセットも無し。あるのは輪投げだけ。体は元気、することがないから毎日投げるが、何時間もは続かない。差し入れがあったのだろう、同じ病室の子が持っている盤ゲームには夢中になった。退院1週間前になると、屋上に出るのが許される。外の風に当たるだけでも嬉しい。同室の子の中には、食事のまずさをこぼす者もいたが、まちゃつは平気だった。隔離後3週間も経つと、プロ野球情報からも授業内容からもずれてしまい、タイムスリップしたような気分。静かな病室内と違い、町中では様々な物音がする。帰宅途中、何処からともなく聞こえてきた曲が「いつでも夢を」だった。その年のレコード大賞になるのだが、優しいメロディーは忘れられない。



それでは、本日のシャッフルクイズ。


『遠山は雪(トオヤマハユキ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:「友愛」が信条。