航空機に搭乗すれば、常に視線は窓外。運が良ければ、同じ方向に飛ぶ他の航空機を眺められるからだ。そうでなくても、船の航跡や地形図そっくり（？）の岬や河川を目の当たりにできるチャンスはそう多くない。まちゃつ搭乗の上り便（宮崎発伊丹行き）が、下り便とすれ違うのを１度体験した。下り便が右の低い高度だったため幸運にも見えたのだろう。一瞬ということばで表現するには、あまりに短い時間である。機体の青が見えたと同時に首を右に振って後ろ姿を追ったが、すぐに点となって消えた。A３２０だとすると、機体の長さは４０m弱。ところで、スーパーマンは、自分に向けて発射されたハンドガンの弾丸を掴み取れるという設定になっている。拳銃の弾速は、初速度で秒速２００mから４００mくらい。秒速４００mなら時速１４４０kmに相当する。旅客機は、７００km／hから８００km／hで飛行。同じコースを高度を変えてすれ違う便があれば、乗客は弾丸よりちょっと速いスピードを味わえるはずだ。あくまで相対速度でのことだが。生まれてこの方、時速１０万kmで公転する巨大な乗り物を利用している。速すぎて速度を実感することは少ない。でも、半月が見えたら思い出して！ そこが４時間前に自分のいた場所であるか、または４時間後に自分が到着する場所であることを。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『晩、乱視（バンランシ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：新世界発見につながった。
