まちゃつの徒然日記

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CVCCエンジン

大阪で万国博覧会が開かれ6400万人余が入場した1970年、米国議会でマスキー法が成立した。エドモンド・マスキー上院議員の提案による大気汚染防止法である。1975年以降製造の自動車は、一酸化炭素炭化水素、窒素酸化物のいずれについても、1970年レベルの1/10以下にしなければならない、という厳しい規制の内容にメーカーは仰天。ビッグスリーを始め自動車業界からは達成不可能の大合唱が起こった。このマスキー法の規制に果敢に挑んで成功したのが、ホンダ複合渦流調整燃焼方式(CVCC:compound vortex controlled combustion)エンジンである。一般的に排気ガスをきれいにしようとすると、燃料を薄くしてやる必要がある。が、薄くしすぎると、点火に失敗し余計に有毒物質を排出する。どのメーカーもこのジレンマに悩んでいた。ホンダは、逆に濃い混合気を小さな副燃焼室に送り込むことで主燃焼室の薄い混合気を完全に燃やすという発想を具体化した。点火は確実になり、1972年世界で初めてマスキー法をクリアするエンジンが完成。シビックに搭載され、ホンダは4輪車メーカーとしてもその名を世界にとどろかす。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『憂き日よ(ウキヒヨ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:唐の玄宗の妃。