JR（当時はJNR）に新型B寝台が登場した頃。ベッドの幅が５２センチから７０センチに広げられ、居住性が相当良くなった。T山、Y田に話すと興味津々。九州旅行からの帰路、３人で寝台特急・彗星（南宮崎〜新大阪）の乗客となる。大淀川、一ツ瀬川、小丸川を渡り、美々津で停車。単線区間のためタブレットの交換だ。耳川、五ヶ瀬川までは覚えているが、後は寝入ってしまう。目を覚ますと午前６時過ぎ、彗星は停車している。時刻から姫路辺りかと思えば、７時を過ぎて車内放送があり、厚狭にいると知らされる。関門トンネルを通過してすぐだ。山口県下の集中豪雨で線路が冠水しているため、停車を余儀なくされているという。予備日が１日あるので、到着が遅れてもどうってことはない。カードゲームに興じる。結局、列車は３時間半ほど遅れて大阪に到着。２時間以上の延着だから、特急券（当時２０００円くらいだったか？）の払い戻しがある旨２人に話す。現在なら、６００ｋｍ以上の特急料金は３８６０円だ。払い戻しの車内放送がないせいか、T山もY田も現金が戻ってくると言っても信じない。Y田など、「『ねえ、ボクたち。この特急券、どこで拾ったの？』って精算所で言われたら、どうする？」と戯ける始末。精算所で特急券と引き替えに現金を手にして初めて、２人は大喜び。寝台券と乗車券だけで新型特急に乗車できた訳だから。それにしても、大阪駅で降車した大勢の乗客の姿は精算所にはない。３人の大学生以外は、払い戻しを受けなかったのだろう。たまには、鉄分を補給してくれる人（鉄道オタク）との旅も悪くない？
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『利子無い罪だ（リシナイツミダ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：「天地人」登場のこの人物は、着た切り雀で可哀想？
