１９７５年の夏休み前、例によってT山（KB大生）とサイクリングの話をしていると、K岡（R命館大生）が割り込んできた。１週間ほどかけて若狭高浜までサイクリングで往復しようと言う。距離があるので、まちゃつは躊躇。腎臓が弱いY田（K西大生）の「卒業旅行の代わりになるじゃないか」が決めの科白となり、決行することになる。みんな大学は異なるが、H高校の同級生だ。１９７５年８月１１日午前４時真っ暗。テントや飯盒などを分担して積み、出発。先頭は、まちゃつ。カウボーイハット風の麦わら帽に、転倒した場合に備えて緑の厚手のトレーナー姿。２番目K岡。３番目Y田。しんがりは、経験の長いT山だ。森小路大和川線をゆっくり北上。先は長い。R１に入る頃はすっかり明るくなっている。自転車ではバイパスの高架部分を通れないため、代わりに府道を走る。ゆっくりこいでいるのだが、出る汗は滝。最初は飲んでいたが、アルミ製の水筒の水がぬるくて渇きが癒せない。自販機を見つけると直ぐに止まりたくなる。他の３人も同様だ。荷物を積んでいるので小休止を入れながら進んでいるが、寝屋川の仁和寺で大休止。まだ、６時台だ。何気なく３５０ｍｌのコカコーラを買ったが、人生でこの時だけのハプニングが起きた。いつもなら喉が辛くて出来ないのだが、気がつくと一気飲みで１本を飲み干していた。砂漠に降るにわか雨状態で体に吸い込まれ、とても１本では足りない。無理もない。お盆の頃の炎暑の中を荷物を載せてこいでいるのだから。長くなるので、ここらで切るターイ。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『祖父の稲（ソフノイネ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：アニメキャラ。
