まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

元日の日向灘

宮崎のT叔父宅に泊まりがけで出かけた時のこと。T叔父は、ダイビング(水中銃を利用)と釣りが趣味で20年以上の経験がある。8名(?)定員の小型ボートも所有。魚探付きである。大晦日、明日は釣りに連れて行く旨聞かされる。正月から冗談だと思っていたら、朝7時、本当に起こしに来た。NHさんも一緒だ。大淀川の船着き場に車で着いてみると、30人程、同好の士が集まり三々五々話をしている。風が強く波が高いので、出漁を見合わせているようだ。T叔父は出漁の準備に入っている。今風のことばで言えば(マジで行くんすかっ!)というような気持ちになった。下流に向かっている内はさざ波程度で問題はなかったが、河口が近づき防波堤の周りにテトラポッドのざらついた表面が間近に見える頃には、白い波頭が無数に押し寄せてくるようになった。波を乗り越える度にボートは腹を打つ。波が高いからだ。まちゃつの「キャッホーッ!」の叫び声とともにスピードが上がる。河口から青島沖に向かう。沖に出て波と波の狭間にはいると、陸地は全く見えない。浮世絵の「神奈川沖浪裏」状態だ。救命胴衣をつけていないから、ちょっと不安。襲ってくる波にへさきが垂直になるよう進むのだが、規則正しく寄せてくる訳ではない。正面の大波をへさきで越えようとする直前、左舷からまともに大波を受け、スピードが出ていたボートは、あっという間に空中に持ち上げられた。右舷を下に、左舷を上にした状態である。奇跡的に転覆を免れ、3人はボートから放り出されずに済んだ。それから、T叔父の操るエンジン音は急に低くなり、低速で大淀川内の繋留地点に戻った。上陸し、正直ホッとした。転覆していれば、発見されるのは至難だったろう。南国とはいえ、冬の海はやはり冷たい。救命胴衣を着用していたとしても、体温を奪われ…。



それでは、本日のシャッフルクイズ。


『えいっ、富がわく(エイッ、トミガワク)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:生まれついての将軍。