まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

おはぎ

甘味が子ども達から敬遠される今日からは想像も出来ない頃が日本にもあった。まちゃつが子どもの頃は、甘いものを嫌がる小学生を見つけるのは至難であった。そんな時代、楽しみは誕生日に母が作ってくれるおはぎである。1週間前には小豆を買う。前日に一番大きな鍋で煮始める。夜勤のある不規則な三交代制で、看護師として働いていた母は、疲労困憊で台所に立つこともあったに違いない。途中で砂糖を加える。すると、小豆の表情が一変。くすんでいた表面に、急に照りが出てくる。金つばをを2つに割った断面に同じような照りを見つけると、このことを思い出す。継子の灰かぶりが、王女に変身するような劇的変化。だんだん煮詰まってくると、焦げないように静かにかき混ぜ、プロパンガスの炎を小さくして出来上がり。当日は、うるち米に餅米を混ぜたおにぎりを作り、餡を厚めに被せていく。家族みんなで食べるのだが、無上の楽しみであった。
そこで、久しぶりに一句。


『糖加えあずき照り増す御母(みおも)愛』


英語バージョンも作ったターイ。


boiled adzuki beans
glow with some sugar added
Mother's love for us



それでは、本日のシャッフルクイズ。


『任地に泣く志士(ニンチニナクシシ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:諺、慣用句。