まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

濁点

ことば遊びに「武田信玄上杉謙信との手紙のやりとり」がある。信玄が謙信に嫌みな手紙を出した。「杉枯れて、武たぐひなき朝かな」(上杉氏が滅んでしまい、武田は比べるものがない程、素晴らしい朝を迎えたことだ)という内容。五七五のリズムであり唱えやすい。これに対抗して、謙信も同じく五七五で返書を送る。「杉枯れで、武田首無き朝かな」(上杉氏は滅ばずに、武田は、首のない朝を迎えたことだ)と。誰の作品か知らないが、なかなかの名作である。明治以前の表記では、どちらの手紙も「すきかれてたけたくひなきあしたかな」となるからだ。平安時代には無かった、句読点、濁点、半濁点、括弧、ダッシュ、感嘆符等、さまざまな符号が現代文にはある。それなのに活字離れが言われて久しい。世の中便利になると、退化していく部分がヒトにはあるのだろう。一日くらい符号を使わずに新聞を発行して、文字だけで意思の疎通を果たした、千年前の大宮人の気分を読者が味わうのも悪くない。



それでは、本日のシャッフルクイズ。


『ベンツのリボン押せ(ベンツノリボンオセ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:北海道の温泉名。