一生、車を運転しないと心に決めていたはずだった。交通事故を起こしてしまい賠償責任を果たせないため、家庭崩壊に至った人の記事を学生時代に何度も読んでいたからだ。ところが、任意保険に加入してさえいれば、万一の賠償責任は果たせるのだと知る。社会人になってから、免許を取ってみようかと思うようになった。７月、自転車で通える自宅近くのＫ自動車学校に申し込む。補習を一度も受けることなく卒業すれば、同僚を飲み放題・食べ放題に招待する旨公言。入校は９月からとのこと。１カ月以上待たねばならない。午前中だけの受講、路上教習を選択した。ノーミスで卒業（当時、若い男性で４人に１人）できたが、免許証を手にしたのは１２月２８日だった。同僚全員を中華料理店に招待。御用納めのため、１年でこの日だけ合格者に対する講習がなかったのはラッキーというべきか。教習所で思い出すのは、無線教習で芝生の上を走る自動車。「キャーッ、止めてーっ」と叫んでいる若い女性。（お前が自分で止めろっ！）教則に載っている漢字が読めない主婦がいる。学科のテストでも、まちゃつだけが「今日もＨさんは満点です」と教官に褒められる。（簡単だから嬉しくはない。当たり前やろっ！）教官にしても、“change”を「チ・エ・ン・ジ」と読んでいる始末。門真の試験場でも、学科テストに合格ランプのつかない番号が４割はある。免許取得希望者のレベルに、カルチャーショックを受けた。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『あっ、サイン知らんヤスコ夫人（アッサインシランヤスコフジン）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：大リーグ球団名。
