東京で乗り物を利用する毎に感じる。大阪とは違って乗車マナーが洗練されているなぁと。若干の例外はあっても浪速っ子に比べれば、江戸っ子はcosmopolitanなのだろう。ホンダウェルカムプラザ青山を後にして、永年訪ねたいと念じていた千駄ヶ谷の将棋会館まで歩いてみることにした。１キロちょっとである。風はないし、歩道はゆったり。午後３時過ぎの外苑東通りを北北西に向かってゆっくり進む。道のりの半分くらいまで来た頃、国立競技場から観客がはき出されてきた。サッカーの試合が終わる時刻に出くわしたようだ。一緒にはなりたくないので歩みを止める。次から次に途切れることなく出てくる群衆。千人単位ではなく万人単位であろう。秩序だったアリの行列だ。大阪だとこんな場合、一部の観客が走り出したり、速く歩いたり、ゆっくりだったりで混沌状態が出現する。歩道橋から眺めていると、大部分は信濃橋駅に行こうとしているようだ。一部は外苑東通りを南下、当方へ近づいてくる。将棋会館を諦め、慌てて元の道を戻った。見習うべきは、整列歩行か？ そう言えば、地下鉄の渋谷でも似た経験をした。下車する人が多く、車内からホームに降りられない。やっとの思いで出ると、ホームに人があふれている。電車がホームを離れた時、ちょっと怖くなった。直ぐに次の電車が入線するのに、ホームは鈴なりの人。パニックになる人がいれば、怪我人が出そうな雰囲気だからだ。でも、みんな落ち着いている。人の波はホームから改札、更に地上まで続いていた。驚いたことに、地上で信号待ちをしているため、人の波が途切れることなくホームまで続いていたのだ。整列下車も見習うべきであろう。いやはや、整列しないと、命がいくつあっても足りない東京である。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
ヒント：M1優勝。
『タンス、祈る（タンスイノル）』
今度会ったら、答えを言ってね。
