まちゃつの徒然日記

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御母衣(みぼろ)ダム

堤高131m、堤頂長405m、日本で最大のロックフィルダムだった。現在は、徳山ダムが1位で、御母衣ダムは2位。巨大なピラミッドを連想させる姿だ。隣県福井の九頭竜ダムより僅かに大きい。戦後の復興期に電力不足を補うため、次々に水力発電所が建設された時期がある。御母衣ダムもその一つ。昭和27年、国の計画発表。人口1200人の村が湖底に沈む案に、反対運動激化。「御母衣ダム絶対反対期成同盟死守会」が結成され、話し合いが合意に達するまで7年を要す。1961年に竣工。ダムも凄いのだが、湖畔の2本のエドヒガンはもっと凄い。電源開発(株)の厚意で、湖底に沈むはずだった光輪寺の桜35t、照蓮寺の桜38tが移植されることになったのである。2本とも、高さ20m、樹齢400年を超す老木だ。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言葉にある通り、桜は切られると弱い。直ぐに枯れてしまう。樹齢400年を超える古木だと、非常に遠くまで根を張っている。それを切らねば移植はできないのである。結局、移植は成功。毎年ゴールデンウィークには見頃を迎え、多くの観光客を引き寄せる。『徒然草』に、「花はさかりに、月は隈無きをのみ見るものかは」(桜の花は、盛りに咲いているものだけを、月は曇りのないのだけを見るものだろうか。いや、そうとは限らない)とある。まちゃつは、ロックフィルダム見学もさることながら、花びらなど無い真夏の荘川桜を見に岐阜の山奥まで来たのだ。木陰のベンチに腰掛け湖面を渡る涼風を感じながら、産業の発展のため先祖伝来の土地・故郷を離れねばならなかった人達がいたことをしみじみ思う。



それでは、本日のシャッフルクイズ。
ヒント:1999年7月、地球が滅亡するという予言…。


『トラ、進むのだ(トラススムノダ)』


今度会ったら、答えを言ってね。