富士山頂は、標高３７７６ｍ。でも、どこから測って３７７６ｍなのかな？ 実は東京湾の標準海水面を０ｍとして出した数字だ。日本国中の高さの基準となる水準原点が、国会議事堂の前庭にある。霞ヶ関駅から地上へ出て散策しながら進む。小学１年生の娘に外務省や旧大蔵省など中央官庁を見せるためだ。ゴールデンウィーク故、官庁街は閑散としている。天気はいいし、人は少ないし絶好の見学日和。本国が休日ではないからであろう、黄色いスクールバスに乗ったアメリカンスクールの子ども達が車中で何やら歓声を上げている。地図を片手に「ええと、水準原点があるのは…」と言ったその瞬間である。「水準原点は、２００ｍ程進んだら右に曲がって直ぐです」顔を上げると、制服のお巡りさん。笑顔である。東京では、大阪に比べ警察官の姿を見かけることが多い。周りに人影は見当たらなかったのに、どこからか突然現れ、親切にもまちゃつの独り言に答えてくれたのである。教えられた通り歩くと、国会前庭に着く。道路をはさんで南側が和式庭園で北側が洋式庭園。立派な鯉が泳いでいる憲政記念館（休館だった！）南側に水準原点はある。日本の標準時子午線は東経１３５度だから、訪ねてみるまでは、水準原点も０ｍとか１０ｍとかきっちりした数字だろうと勝手に思いこんでいた。地下１０ｍまで基礎工事を施された立派な石造の標庫の前に立つ。外からは見えないが、中にミリメートル単位で上下に目盛りが刻まれた山梨産の水晶があり、その０の所が２４．４１４ｍ。金剛山（１１２５ｍ）も天保山（４．５３ｍ）もここを基準に標高が記されているのである。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
ヒント：佐賀県にある温泉。
『連戦の雄牛（レンセンノオウシ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
