まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

黒電話

5歳の誕生日を迎える頃、亡くなった母親から電話の受け方を習った。村長宅とか資産家宅にしか電話がなかった時代だ。その電話といえば、壁にラッパの形をした送話口があり耳にひも付き懐中電灯のような物を当てて聞くタイプのものだ。送話口の横にハンドルが付いていて、それを回すと交換手が出る。話したい相手の番号を言うと手動でつないでくれる仕組みだ。田舎故か。ところが、まちゃつの家には当時最新鋭の電話が2台あった。本体と受話器から成り、いかめしい感じで黒光りしている。親爺が警察官で、住んでいるのが駐在所だったからである。
「電話が鳴ったら、右は警察本部と直通だから、『O天村駐在所です』。左は普通の電話だから、自分の名字で名乗り『Hです』と言いなさい」多分「右」と「左」を瞬時に区別するのが、当時のまちゃつには難しかったのだろう。繰り返し練習させられた。言い間違えないようにするのと、右と左を間違えないようにするのとで、電話が鳴るたび非常に緊張した。でも、それから数日後に起こった出来事に比べれば電話の受け方の練習など、学芸会のお稽古に過ぎないことを知る由もないまちゃつであった。



それでは、本日のシャッフルクイズ。
ヒント:都道府県名。


『他人が行け(タニンガイケ)』


今度会ったら、答えを言ってね。