まちゃつの徒然日記

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NHK将棋の時間(4)

「坊や、強いねー」、この発言にはテレビを見ていてドキッとさせられた覚えがある。確か「将棋の日」のイベント会場でのことだ。衆人環視。発言したのは、当時の将棋連盟会長、大山康晴15世名人。「坊や」と呼ばれたのは、当時、17,8歳ではあったが、新人王を獲得するなど将棋界No.1の勝率(8割を超えていた!)で天才の名をほしいままにしていた羽生善治名人である。ヘアースタイルはあまり変化していない。当時はもっとスリムで、対局中の相手棋士を射抜くかのような鋭い眼光「羽生睨み」が「得意技?」だった。一方の大山康晴15世名人は、連続44期A級に在籍(ずば抜けた人物でも、三十路でA級から陥落する。A級トップだけが、名人に挑戦可能)するなど、前人未踏の記録を数々打ち立て将棋界の「超人」とか「巨人」とか呼ばれていた。15世名人が若かりし頃の将棋界では、対局中に格下の非喫煙者に対し煙草の煙を吹きかけるくらいの嫌がらせは日常茶飯事だったらしい。そんな青春時代を過ごした大山15世は、対局時以外でも格下の相手を威圧するところがあったらしいから、将棋界ではこれくらいの呼びかけは当たり前だったか。まちゃつは、大山15世名人がとうとう呆けてしまった結果の発言かと勘違いし、暗澹たる気持ちになった記憶がある。そうではない証拠に、彼は還暦を過ぎても癌と闘いながら、名人への挑戦権を得る。つまり、A級1位になったということ。呆けていなかったもう一つの証拠。半年後、同じ番組に出演した15世名人は、羽生五段に対して呼びかけた。将棋連盟会長が、二十歳に満たない若者にである。「羽生先生!」と。衝撃的シーンであった。



それでは、本日のシャッフルクイズ。
ヒント:テレビ番組名。


『蜜柑の玉、えさ(ミカンノタマエサ)』


今度会ったら、答えを言ってね。