「何をやっとるのだー、君はーっ！」教壇から怒声が響く。同時に、監督者がまちゃつの方に３人駆け寄ってくる。大学の後期試験中だから２月中旬のこと。科目は英語。４００人収容の大教室で２００人弱がテストを受けている。何が起こったのか分からないが、後ろを振り向く学生はいない。もちろん、まちゃつに心当たりはないからじっとしている。すると、真後ろの男子学生が監督者たちに連れ出された。
身近でカンニングが見つかったのは、この時だけだ。同じ英語クラスの学生のはずだが、名前も顔も覚えていない。アルファベット順に学籍簿は作成される。まちゃつの学籍番号が２０６１だったから、真後ろの席はイニシャルがＨで２０８０番付近か。どんな不正行為があったのか不明。カンニングが発覚すると、当該科目だけでなくその年受講申請したすべての科目の単位が認められなくなる。周りの噂では、留年確実ということであった。法学部には一週間の受講科目数に制限がなく、週に最高２５コマ程度（専門科目なら、年間なんと１００単位！）まで取得可能だ。がんばって華のデゴイチ組の一員として卒業し、オイルショック後の不景気な世の中に放り出されたか。留年し、景気回復を待って卒業したか。はたまた、退学したか。テストというと、このことを思い出す。
それでは、本日のシャッフルクイズいきまーす。
ヒント：落語家、タレント、司会者。
『吹いてくるよ、打つべし（フイテクルヨウツベシ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
