宇宙にある物質のうち約70％を占める水素原子中の陽子は、非常に安定していて10の32乗年は壊れないそうである。ビッグバン宇宙論に従うと、およそ130億年前に誕生した今我々がいる宇宙も、誕生してからまだ10の10乗年ほどしか経ていない。
私たちの体の中にも水素原子は無数に含まれている。自分の生命活動が終わってたとえ火葬されたとしても、陽子レベルではまだまだ破壊されずに存続していることになる。素粒子レベルで考えれば、ファイナルファンタジーのライフストリームではないが、祖先を形づくっていたものが自分の体の中に含まれていたり、公園の木々の中に含まれていたりするような気がしないでもない。不思議な感覚になる。
NASAのハッブル宇宙望遠鏡を星が一つも見えない暗黒の方向に向けて長時間露光したことがある。すると、そこに写っているには、恒星のように見えるが無数の銀河。百億光年近く離れたものも見られる。百億年前の世界が写し出されているのである。
そこで一句、
『光速も蝸牛（かぎゅう）となれり深宇宙』
この俳句の英語バージョンも作ったアルヨ。
even light travels
as if it were a fast snail
what extensive space
それでは、いつものシャッフルクイズいきまーす。
『ふん、コイン出せ（フンコインダセ）！』
ヒント：世界最大です。
今度会った時に、答えを言ってね。
