マッサンこと、竹鶴政孝がグラスゴー大学に留学し、応用化学を学んでいた1919年頃のこと。ネトルトン著『ウィスキー並びに酒精製造法』と出会う。頭で理解しただけで、実際に酒造りができる訳ではない。実家が造り酒屋故、先刻ご承知。ウィスキー造りを体験しようと、各地の蒸溜所に実習を申し込む。だが、返事はNoがほとんど。見知らぬ東洋人においそれと「企業秘密」を明かすところなどない。例外的に許可をくれた蒸溜所の1つが、ウィルソン教授の紹介によるヘーゼルバーン蒸溜所。グラスゴーの西、キンタイア半島の奥、キャンベルタウンに位置。最盛期に34ヵ所を数えた蒸溜所の内、最大規模を誇ったという。過去形になったのは、奇しくもニッカ創業当時(1930年代前半)に廃業の憂き目を見たからである。現在操業中の蒸溜所は、2ヵ所。禁酒法下にあった米国が、同時期に方針を転換。影響を受けた可能性がある。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『老いたら、掃除(オイタラソウジ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:第一、第二。