舞台は、T王寺年金事務所。申請者は、同年齢ばかり（のはず）。ハゲ、頭だけは若い茶髪、栄養過多のビヤ樽、反対に老けて見える「枯れ木」と様々。半世紀前の姿は存じ上げないが、それぞれ個性を充分に発揮した出で立ちとなっている。例に漏れず、当方も二つあるつむじが光の玉に変身中。人のことを論評している場合ではない。男女とも例外なく腰を下ろし、テレビを見たり、雑誌に目を通したりで順番待ち。立ち待ちは、例によって天の邪鬼だけ。
「この書き方、どうしたらエエの？」
声を掛けてきたのは、何処かの婆あ。出来の悪い小学生とさほど違わない物言いは、可愛気ゼロ。立っているものは親でも使え、を地で行く主義なのだろう。
（人に物を頼む言い回し、知らんのか！？ 記入のやり方は、書面にあるやろッ！ 学校で漢字を習わんかったんか？ 何歳になったんじゃ、ぼけッ！）
もちろん、声には出さない。視線を向けると、係員に助けを求めに立ち去った。フォースの効果だろう。
クリックの度に小売店潰し
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『柑橘、薫製（カンキツクンセイ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：一度に大もうけ。
