ニューヨーク、イースト・リバー沿いにそびえる国連本部。高さ１５４メートルを誇る事務局ビルも、摩天楼が林立するマンハッタンでは目立たない。というか、ベスト１００にも入らない。正面から１番街を１００メートルほど北上し、東４７番通りを西に入ってすぐにあるのが、本日話題にするJapan Society「日本協会」。非政府組織の非営利法人。日露戦争が終わって間もない１９０７年の創立というから、１世紀以上の歴史を持つ。米日間の友好を促進し、日本の思想、芸術、科学、産業、経済環境に対する米国人の理解を促進するのが設立の趣旨。劇場（２７８席）、ギャラリー、語学センター、図書館、レセプション会場、会議室、屋内庭園を備える５階建て。設立主唱者に名士がずらり。米側は、前NY市長セス・ロー、Independent社主ハミルトン・ホルト、NY市立大学総長ジョン・フィンレイ博士、弁護士リンゼイ・ラッセルなど。日本側は、実業家で科学者の高峰譲吉博士、NY総領事小池張造、三井物産NY支店長福井菊三郎などが名を連ねる。年間の来館者数は、１０万人。個人会費６０ドル、学生・シニア４０ドル、ペア１００ドル、家族１２５ドル、スポンサー５００ドルなど。さすがに先の大戦中には、退会者が続出。法人としては存続したものの、活動停止を余儀なくされる。戦後の１９４６年、ロックフェラー家当主の音頭で活動を再開。現在の敷地も、ジョン・D・ロックフェラー３世による寄付だったという。
ビル道路臨空住宅各公社
赤字に懲りず次は万博
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『定家の子守、寝た（テイカノコモリネタ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：とても忙しい。
