まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

にげなきもの(3)

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』五十二段。
「年とった女が妊娠し、大きなおなかを突き出して喘ぎ歩くさまの見苦しさ…。老女が若い男を愛人に持つのすら不似合いなのに、自分以外に女をつくったと知って焼きもちをやく。これもじつに浅ましく醜い。爺さまが甘ったるい声で『ここへこい、こい』などと猫を呼ぶのもぞっとするし、いかつい髭男が椎の実みたいなこまかなものを、おちょぼ口しながら食べる図もどうかと思う。すっかり歯が抜け落ちてしまった婆さまが、梅の実を食べて酸っぱがっている口もとの滑稽さと好一対だろう。身分の低い女が、緋の袴などはいて高級ぶるのも似合わしくないけれど、近ごろはこの手の図々しい人間が増えたようだ」
辛辣! いや、豪快というべきか。S藤愛子女史もびっくりの内容である。


   「鉦太鼓」好きななにわの百万票


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『炭鉱疲弊(タンコウヒヘイ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:隊形を整えて飛ぶ。