一般に絞り込むほど被写界深度は深くなり、ピントを合わせた前後がはっきり写る。逆に、開放するにつれピントの合う範囲は狭まる。背景をぼかし、被写体を浮き上がらせるのに効果的だ。ところで、カメラの仕組みと似るヒトの目。そこらのカメラにはない高性能システムを備えている。絞りは1.0。非常に明るい。画角120度。レンズ交換の必要なし。ぼんやりでは広角だが、一点を注視すると超望遠にも変身。トリミングさえ自由自在。奥行きを正確に捉えるから、立体感にも優れる。双眼故のメリット。しかし、羨ましい性能にも弱点がある。見つめているポイントとその周囲とでは、視力に大きな差が出る。じっと見つめたままだと、その外側は中心ほどは鮮明に見えていない。視力2.0以上を誇る「新品」でも同様。被写界深度の浅い作品を眺めている時と似た状態に陥る。交通量が多い所を運転する際には、「きょろきょろ」が必要となる所以。子どもらを凝視してしまったからか。それとも、ただ漫然とハンドルを握っていたからか。理由は不明ながら、注意散漫なドライバーに遭遇。危うく事故の巻き添えを食いそうになった。散歩の途中、北に開いた駐車場出入り口に西から近づいたときのことである。
「風」吹かぬ比例区候補ただ哀れ
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『地域の廃屋（チイキノハイオク）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：止めがたい勢い。
