まちゃつの徒然日記

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虫は(2)

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』五十段。
「蜩(ひぐらし)。そして額突(ぬかづ)き虫(今の米つき虫)も不憫(ふびん)だ。小さな虫のくせに道心をおこして、仏の御前(おまえ)でぬかづきおがむなど、なんといういじらしさだろう。思いもよらぬ暗がりにこの虫が隠れていて、コトコトと、額を板敷きに打ちつけている音を聞くのは、風情がある。蠅こそ憎らしい虫の随一だろう。こんな愛らしみのない嫌なものを、書き物の中になど、登場させたくはないのだが、どこでもやたら見かける虫だし、濡れた足で、顔にまでとまる気味悪さが、じつにたまらない。『古事記』などで、下賤な者の名に蠅という字をつけた例があるが、人名ですら疎ましい。夏虫はなかなかにおもしろく、愛らしげでもある。灯火を近づけて物語など読んでいると、草子の上を飛びあるく。蟻はこしゃくな虫だが、身が軽く、水の上をさえ自在に走り回るのがおもしろい」
溺れる蟻もいるが…。アメンボやミズスマシと勘違いしたか?


   運用が公務で十兆赤平気


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『磐田の陰り(イワタノカゲリ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:若さのあまり分別を失う。