体内に取り込まれた鉛は、ヘモグロビン合成や酵素の働きを阻害。貧血や神経麻痺などを引き起こすという。極端に高い数値が出る上位１割を除き、残りの９割を平均すると27ppb（ppbは、ppmの千分の一を表す単位）。水１リットル当たり0.027mgに相当。日本の水質基準では、水道水に許容される鉛含有量は10ppbまで。米国基準では15ppbまで。27ppbという数字は、大した汚染ではないようにも思える。だが、上位１割に限ると、158ppb,397ppb,1万3000ppbなど、濃度が尋常ではない。実際、皮膚の疾患などの形で子どもに被害が出始めているという。水道水汚染の発端は、貧困層の大量流入による市の財政破綻。ヒューロン湖を水源とする上水道利用料をデトロイト水道局に支払えない事態に陥り、供給が停止。管財人であるミシガン州当局は、取水先をやむなく地元Flint川に変更。酸性の水質により鉛水道管からの鉛溶出を招いたらしい。現地を訪れたオバマ大統領は、問題の水道水を口に含みながら演説。もっとも、フィルターで濾過済みだったという。住民にはミネラルウォータを無償で配布。飲料水に事欠く事態は避けられている。鉛水道管は怖い。
ASEANの先々暗示「五人組」
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『卑弥呼会いに来るの？（ヒミコアイニクルノ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：アンデルセン童話。
