杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二十二段。
「それから、なにかの行事など催される場合、『いちばん目立つのは扇だから』と心づかいして、その道の上手に、『絵を描いてください』と依頼し、当日になって届いたそれが、案に相違して気にくわぬ図柄だったりすると、じつにがっかりしてしまう。描き替えてもらおうにも、当日ではもはや間に合わないではないか」
依頼された側に立てば、「がっかり」のリアクションは心外。出来が悪かった訳ではないし、期日を守ってもいる。予め好みの題材を正確に伝えていないのが、「がっかり」の遠因。少納言に非があるのは明らか。どうやら自己内省的な人物ではなかったようだ。
序列首位太って人民やせ細り
それでは、本日のシャッフルクイズ。
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:明神礁。