夜景モードに設定し、ベランダに出る。狙うのは、５０メートル下方を秒速２５メートルで通過する快速や特急。最高速度１３０キロ設計区間だが、騒音対策で９０キロに減速している。コンティニュアスAF機能付きの高級機なら被写体が目の前に来てからシャッターを切っても充分間に合うが、反応が遅いコンデジには無理。撮影ポイントに予めピントを合わせ、シャッターを半押し状態のまま待機していないと間に合わない。カメラ背面に表示されるシャッタースピードは、１秒から１／５秒の間をウロウロ。スローシャッターにはしたいが、これでは遅すぎッ！ 普段は気にならない逆梁の出っ張りが邪魔。おまけに線路がベランダと平行ではない。線路を直覚三角形の斜辺に喩えると、隣辺に相当する逆梁との間に３０度くらいの角度がある。平行でもカメラを振るのは難しいものだが、３０度を維持しながらとなると更に難度が上がる。コンデジ故、脇を締めファインダーを覗き込む姿勢も取れない。壁の出っ張りを気にしながら、両手を伸ばしたまま３０度の角度をつけてカメラを振ることになった。予想通りに失敗の連続。何遍やっても手ブレがひどく、背景の明かりが波打つ。水平に流れるようになるのは、撮ってはゴミ箱行きを３０回ほど繰り返した後のこと。超スローシャッターでカメラを振る動作に少しではあるが慣れ始めた証しである。
おそロシア
国ごと連む
ドーピング
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『メインが武功（メインガブコウ）』
ヒント：甲骨文字。
