杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二十一段。
「将来の望みも目的もなく、ただ目先だけのぬるま湯につかったような幸福を本物と錯覚し、夫によりかかって暮らしている女たちを見ると、私は他人ごとならず気が滅入る。軽蔑したくなってしまう。やはり、しかるべき官吏の家などに生まれた娘は、人中に出し、世間というものの実態に慣れさせるべきだと思う。宮仕えのチャンスがあればどしどし出仕させて、たとえば内侍司(ないしづかさ)の女官にでもさせるのが理想的であるまいか」
千年前にcareer woman(生涯の職を持つ職業婦人)が存在しただけでも驚きだが、その効用を説く少納言。才女の面目躍如といったところか。
上海と
見紛う喧噪
天竜寺
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『千日揃う(センニチソロウ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:ポーツマス条約。