まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

にくきもの(2)

「硯に髪の入りてすられたる。また墨の中に石こもりて、きしきしときしみたる。我にわづらふ人のあるに、驗者もとむるに、例ある所にはあらで、外にある、尋ねありくほどに、待遠にひさしきを、辛うじて待ちつけて、悦びながら加持せさするに、このごろ物怪に困じにけるにや、ゐるままに即ねぶり聲になりたる、いとにくし」
杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二十五段。
「硯の中に髪の毛が入っているのを、うっかり知らずに墨をすってしまうのはいやなものだし、その墨の中に石が入っていて、キシキシきしむのも気持ちのよいものではない。急病人が出たので修験者を呼びにやらせたのに、家にいないというのは不届きな話だ。あちこち探し歩くまも待ち遠しくて、病人の家族は焦りぬく。やっとやってきたので喜んで祈祷を始めさせると、依頼人の家をかけもちで走り回ったあとなのか、さも疲れきったように座るとすぐさま眠たげな声になり、肝心の読経がいいかげんになる。これもじつに憎たらしい」
今時の「にくきもの」。予告なく、早仕舞いする医師。受付の終わる15分前に到着したのに、下りたシャッターに愕然とした経験がある。居留守か、電話しても出ない。某大医学部出身だけに致し方なし、と諦める。M医院にも事情があったのだろうが、せめて入口に理由を記した貼り紙くらいはあって然るべきだろう。


   場外で
   フォールを狙い
   肘痛め


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『お尻噛み(オシリカミ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:互いに知り合っている間柄。