まちゃつの徒然日記

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大阪近傍図(6)

明治31(1898)年、陸地測量部が編纂した2万分の1地形図の6回目。
平野郷の周囲は一面の田畑。ほとんどが田であり、畑は1割に満たない。軍事上の必要性からだろう。田(縦棒2本)と湿田(横棒の上に縦棒2本)の2種に区別されている。水はけの良い乾田は、標高が高めの大和川右岸沿い(六反、長原、瓜破、住道)と平野郷の南東部だけに分布。その他はほとんどが湿田となっている。平野区役所も中野中学校も東住吉高校も、元来は水はけの良くない土地に建てられたのであろう。現在でもそれぞれの標高が5メートルに満たないのを見れば明らか。因みに、瓜破神社の標高は10メートルを超えている。特に水はけが悪い場所は、1960年代後半まで空き地のまま放置されていたように思う。長居公園通りに「なにわ大放水路」(最大内径6.5メートル、総延長12キロ、地下30メートルに建設)が完成するまでは、大雨の度に水に浸かる地区が続出したのも頷ける。北から時計回りに見渡すと、正覚寺、鞍作、竹淵、喜連、西瓜破、住道、湯谷嶋、中野、今在家、今林の各村が遠望できたはずである。実際、1960年代中頃でも喜連村西端からは遥かに遠い通天閣が眺められた。


   目の上の
   ドローンも追われぬ
   危機管理


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『ガガ、矢じりも売り(ガガヤジリモウリ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:自利しか念頭にない。