まちゃつの徒然日記

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天保新改攝州大阪全図

右下に「高麗橋壹丁目 浪華書林 播磨屋九兵衛梓」とある。「梓(あずさ・シ)」は、版木のこと。当時の書物は、梓の木版に刻して印刷した。高麗橋1丁目は、東横堀川を南下してすぐ西側。現在の堺筋線北浜駅周辺である。1837(天保8)年発行。南を上に描いているから、四天王寺茶臼山が左上にある。道頓堀以南にも小集落が形成され始め、田畑ばかりだった元禄期とは様相を異にしている。本日話題にする中之島は、下から1/4くらいのところに描かれている。西端が船津橋辺り(中央卸売市場東側)に位置するのは、現在と同じ。ところが、東端は難波橋の西側にも届いていない。阪神高速環状線の橋脚を越え、天神橋より更に東に突き出している姿を見慣れた目にはオヨヨッである。天保年間の先人が見ていた中之島は、今よりひとまわり小さかったようだ。つまり、京阪なにわ橋駅以東、地上で言えばバラ園から東は、当時はまだ水中。中之島は178年の歳月をかけ、東に600メートルほど成長したことになる。同じ調子なら、23世紀を迎える頃には天満橋辺りまで伸びているか? いや、予想とは逆に水没の危機に瀕しているかもしれないねェ。温暖化の進行に歯止めが掛からない可能性もあるから。


   羽伸ばし
   過ぎれば落ち込む
   帰校前


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『苦いが、いただく(ニガイガイタダク)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:新大(しんだい)が略称。